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今日mo晴れ

ちょっといい話



 ホッと暖かい気分です。9:20撮影の青山メモリアルパークです。

ティータイムに読んでみて下さい、ちょっと長いですが…。

家から100mほど離れたところに駐車場があり、そこにいつも車を停めていました。

その駐車場には、いつでも元気で明るい、60歳を過ぎたばかりの管理人のおじさんが働いていました。

年齢に似合わず、シャキシャキした行動で、 手際よく仕事をこなします。

毎日のように顔を合わせていましたが、いつもおじさんは、明るい笑顔で挨拶をしてくれました。

「おはようございます!今日も天気で、良い一日ですね!」

以前は大手企業で働いていたそうです。

その会社を定年になって退職し、 家が近くにあるという理由で、 駐車場の管理人の仕事を始めたということでした。

ある朝、急に雨が降ってきました。

その時、傘を忘れたことに気がつきました。

駐車場に着いて、車から出ることもできずに、どうしたものかと考えていたところに、 管理人のおじさんが走り寄ってきました。

「傘、忘れたんじゃない? ちょうど、今降り出したばかりだから。これ、持っていきなよ」

そう言って、自分の持っている傘を差しだしてくれたのです。

「でもこれって、おじさんの傘じゃないの?」

「私のことを気にすることはありませんよ。とにかく持って行ってください」

自分の傘をお客さんに渡して、自分は濡れて帰ってもいい。

普通は、なかなかそんな風に考えることはできないと思います。

管理人のおじさんは、いつもこんな調子で、自分のことよりも、お客さんのことばかり考えているようでした。

その駐車場は、いつも満車の状態でした。

他の管理人さんは満車になると、小さな管理人室で本を読んだりしていましたが、そのおじさんは、ちょっと違いました。

おじさんは、駐車場の前に立って、申し訳なさそうに、「満車です。申し訳ありません」と深々と頭を下げて謝っているのです。

中には苦言を呈する人もいます。

でも、必ず、その車が見えなくなるまで、 深々と頭を下げ続けていました。

「何も、あそこまでしなくてもいいのに」と思っていました。

そんなある日、いつものように車を停めようとしたとき、いつもと違う表情で、おじさんはやってきました。

「実は、今週いっぱいで仕事をやめることにしました。妻が肺を患っていて、空気のきれいなところで、のんびり暮らすことにしたんですよ。いろいろお世話になりました・・・」

お世話になったのは、こっちの方ですよ、と何ともいえぬ寂しさを覚えました。

今日が最後という日、ちょっとした感謝の気持で、おじさんに手土産を持っていくことにしました。

そして、駐車場に着いた時、僕は信じられないような光景を目にしたのです。

小さなプレハブの管理人室には、色とりどりの花束が、いっぱいに積み上げられていて、 中がまったく見えません。

さらに、管理人室の隅の方には、置ききれなくなったプレゼントが、たくさん積み重ねられています。

それは2列にもなって。

駐車場は、たくさんの人でごった返し、感謝の声が聞こえてきます。

「いつも傘を貸してくれてありがとう」

「あのとき、重い荷物を一緒に運んでくれて助かりました」

「おじさんに、挨拶の大切さを教えていただきました」

次々と写真を撮り、握手をして、感謝の言葉を告げています。

最後の列に並んで、おじさんと話す機会を持ちました。

「おじさんには感謝しています。おかげで、毎日気持よく仕事を始めることができました。  いなくなってしまうなんて、残念です・・・」

「いいえ、私は何もしていませんよ。私にできることは、挨拶することと謝ることくらいですから。でも、いつも自分がやっている仕事を楽しみたい、そう思っているだけなんです」

このおじさんの背中を追いたい、・・・そんな気持にさせてくれる人でした。


私は幼い頃、祖母に
「あきらよ、おはよう!こんにちは!ありがとう!ごめんなさい!いただきます!ごちそうさま!ぜぇんぶ自分から大きな声で相手さんより先に言うんやで」と背中におんぶされ、ちんちん電車を見ながらよく言われたことを思い出しました。

なにげない一言、大切にしたいですね。 (土井)


ようこそ青山メモリアルパークへ

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